無痛の治療を受けるには

歯科のイヤなところは、痛いこと。痛い治療は、かなわない。痛いのにヨワい人も多い。三本生えた親知らずのうち、二本が虫歯。抜きましょうといわれているが、 治療の痛さを考えると、足が向かないという。こんな人も多かろう。 虫歯治療を痛さと無縁でという要望に、具体的に触れておく。

結論からいうと、普通の歯科医院で、いまや処置中に痛い思いをするのは例外、といえるほど、無痛治療は普及している。歯科医たちも、親知らずを抜くのなら、まず絶対に無痛だろうという(自信のない歯医者は手がけない〉。 このことを知らない人が、怖くて不安になるのは、責められまい。記者も約三十五年前、歯科治療ですごく痛い思いをした。いまにして思えば、後述のプロカインの麻酔や、アヒ酸方式 の虫歯治療だったが、このせいで、以降二十数年、歯科医に行けなかった。歯の治療は、恐そのものだった。 その痛がり屋の記者が、水平に生えた親知らずを、前の歯が虫歯になったため、やむを得ず抜い た。その抜歯が、まったく痛くなかった。その後、神経を抜くのも削るのも、いまでは痛くなくなっていることを身をもって体験し、「ああ、歯科治療は痛くなくなったんだなと悟ったものだ。 「多少痛いのは当たり前」から、「決して痛くないのが当たり前」への変化は、無痛治療の先進国、 過去とちがって痛くない。